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タグ:楽風雅殿

楽風雅殿(前編)

izu_001.jpg楽風雅殿 の名を知ったのは去年の夏
でした。
温泉に入りたい! と思い立った僕は
宿を探していたのです。
北は那須高原から、
南は伊豆半島まで。
できれば、1泊 1万5千円くらい。
場所の範囲を限定したのは、
旅慣れぬジジさんのため。
宿泊費の壁を設けたのは
甲斐性のないおとーさんのせい、で。
ところが、どうしたことでしょう?
温泉旅館はあっても犬は泊まれない、
ペットホテルはあっても温泉はない。
犬も入れる温泉付きヴィラは予算超過。
ありそうでない、
リーズナブルな、犬も泊まれる温泉宿。
これは ... 、どーする?
自らが仕掛けた条件をどれかひとつ
妥協しなくては旅も始まらないの?

izu_014.jpgジジさんを
ペットホテルに預けた秘湯の旅か、
温泉をあきらめた
ペットも泊まれるペンションの旅か、
清水の舞台から飛び降りた豪華絢爛
ヴィラの旅か。
旅の条件を見直す課程で、
Google さんが探し出してくれた、
愛犬家の伊豆旅行記。
その中にあった、楽風雅殿 の名。
源泉掛け流しの温泉は旅の疲れを癒し、
地元産の食材を駆使した料理の数々は
旅の記憶を美味しく彩り、
畳敷きの広い部屋は犬にも優しい。

そんなことが書いてありました。
しかも。
14,000 円から用意される宿泊プラン。
気持ちは早々に固まり
僕らは旅の予約を入れたのですが ...
ジジさん、まさかの 肝炎発症
泣く泣くキャンセルした、去年の夏。

izu_002.jpgあれから、一年。
ジジさんはいま、その温泉宿にいる
のでした。

旅の計画を立てた今年の夏も
間際になってから腸炎を患い
その日の朝まで
気が気ではありませんでした。
でも、こうやって伊豆は熱川の
地を踏めたんですから
ジジさん、エラい、エラい♪
時は、2009年8月18日。
旅慣れぬ内弁慶な犬の
2年と半年の生涯で2回目となる
お泊まり体験は、小高い別荘地に建つ
一軒の温泉宿で始まったのでした。

部屋の窓を横切る、水平線。
空気の澄んだ秋冬なら、伊豆七島が
浮かぶホリゾンタルラインです。

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izu_003.jpgそんな眺望が旅の実感でありますが
イヌには、関係なかったですね。
遠くの絶景よりも、近くの探勝。
四隅を歩き、対角線を走り抜け、
部屋の大きさを確認、確認。
おうちより広い、です
で、すねぇ ...
フリスビーで遊べそうな畳部屋、
ジジさん、気に入ったようです。

izu_019.jpg食事は旅の楽しみのひとつ。
山なら山の幸、海なら海の幸、
温泉へ行ったなら、和の食。
土地の食べ物をその土地で食べる
幸せは何ものにも代え難い。
ここは黒潮が幸を運ぶ、伊豆。
富戸、北川、稲取。
地元の港に水揚げされる新鮮な魚は
今夜、どんな姿になって
食卓を飾るのだろう?
素朴な手書きの献立が趣をおまけする、楽風雅殿の夕食。
抹茶胡麻豆腐に朝顔大根を添えた、先附。
ウニ帆立、鮎の山椒焚、枝豆湯葉豆腐などが色鮮やかに並ぶ、前菜。
金目鯛と夏野菜(南瓜、アスパラガス、トマト)のハーモニー、蒸し物。
ただの鯛かと思えば、イカやエビが詰まっている、煮物。
目に楽しく、鼻に香しく、口に美味しい、料理の数々。
しかし、お楽しみは。これだけではなかった、のでございます。

izu_005.jpgizu_007.jpg

おぉ~、なんと。なんと!
黒潮が運んできた幸が、お造りになって出てきました。
まだ生きている伊勢エビの周りには、
マグロ、カンパチ、アジ、ホタテ、エビ、ヒラメ、と。
どれもこれも、舌にとろける甘さ。
そして。伊豆ならではの、金目鯛の刺身(伊勢エビの後方に盛られる桜色の刺身)。
言葉尽くせぬ美味しさ、なり。

izu_009.jpg

... 続く



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